博多の街を堪能した後、ホテルを訪れた際にその日の余韻に浸れるホテルを目指した。 ふと目に入るもの、何気なく手にとったものが旅の記憶を呼び戻し、今日は良い旅だったと思える仕掛けを随所に盛り込んだ。ホテル・飲食テナント・オフィスからなる新築複合ビルで、238室ある客室は最上階をクラブフロアとし、クラブラウンジも完備、一般客室には和の体験ができる畳の小上がりを設けた。 大浴場も昭和初期の立地周辺の古地図やさげもんをデザインし、新たな風呂絵を提起した。また、市や周辺施設と共同し宿泊者限定のまち歩きを開催するなど、空間とサービス両面からのアプローチによって特色あるホテルに仕立て、旅の知的好奇心をかきたて、心身を癒す施設を目指した。レストランNine Doorsは“各地のテロワール食材が融合する料理”と“薪火グリラーで焼き上げる肉料理”を提供するビストロ。